ニホンウナギの養殖

明治20年、浜名湖周辺で服部倉郎が、天然ウナギの稚魚を池で育てて太らせたのが始まりでした、
当時は、体長15cm位の子供の天然ウナギ【クロコ】、【エンピツ】を河川で捕まえてきて養殖していましたが、現在では半透明で体長6cm位の【シラスウナギ】を沿岸で捕まえてきて人工池で養殖しています、完全養殖の確立されていない、現在は、この畜養が一般的です。



天然ウナギが、蒲焼サイズになるのに、3〜5年以上かかるのに対し、養殖ウナギは、【シラスウナギ】を、30度以上の水温、高タンパクの餌を与え、6か月〜1年程の期間で出荷しています、人間で言えば超メタボな小学生みたいな者です。
国内養殖だけでは間に合わず、中国でも日本向けに養殖をしています、
【シラスウナギ】も高価で、ヨーロッパウナギ(Anguilla anguilla)の(シラスウナギ)を代用にしていた時代もありました、中国産の養殖鰻では、現在でもヨーロッパウナギ(Anguilla anguilla)を代用にしている所もあるようです。

【シラスウナギ】の平均価格は、1`30万円以上、高い時で100万円を超える事もあります、ここ数年の不漁で1`250万円まで高騰したそうです(2012年)。
【シラスウナギ】漁は、漁業権の持っている者が、12月〜4月、海に集魚灯をたいて、集まってきた所をタモですくいとる方法で採っています、真冬の海で腰まで水に浸かり、一晩中漁を行なっても、1匹も取れない事もあるそうで、かなりの重労働だそうです【シラスウナギ】は5〜6匹で1gです。
ウナギは国レベルで研究しているので、将来的に完全養殖は確立されると思います。




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