ヨーロッパウナギ

Anguilla anguilla




日本はウナギの消費量世界一(世界の約70%消費)、ウナギの養殖業は盛んですが、完全養殖は確立されていません、沿岸でウナギの子供【シラスウナギ】を捕まえてきて、育てる方法(畜養)が一般的です、この【シラスウナギ】も高価なので、価格の安いヨーロッパウナギの【シラスウナギ】を輸入してきて養殖していた時代がありましたが、2007年にワシントン条約で国際取引に制限がかけられて、輸入が難しくなりました。
国際取引が自由だった時代に日本が食い尽くしたヨーロッパウナギは90%激減して絶滅の危機に!


成長が悪い、病気に弱いなどの理由で、養殖を放棄して日本の河川に放したり、養殖場を抜け出した個体が今でも日本の河川に生き残っています。


他に、日本国内の漁業権のある河川では、魚の放流が義務ずけられています、義務放流と呼ばれ、ウナギも義務放流されています、当時は価格の安いヨーロッパウナギの【シラスウナギ】を河川に放流していました、最後の放流から10数年経過していますが、ヨーロッパウナギは長寿で20年以上生きます、ウナギ漁、ウナギ釣りでたまに捕獲される事があります。

ヨーロッパウナギ、ニホンウナギは見た目はそれ程変わりませんが、ヨーロッパウナギはずんぐりしている、目がパッチリしている、ニホンウナギは尻尾に黒い淵があるなどです。

ヨーロッパウナギの2世、ヨーロッパウナギとニホンウナギのハイブリットが誕生する事も否定出来ません(そのような報告は現在ありません)が、外来魚を放流すると、それまでいた従来種に遺伝子異常が起きたり、日本国内の淡水生物に悪影響が起きる事があるので、外来魚を日本国内に放すのは止めましょう。








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